やった!受かった!採用担当から見る広告制作者の転職方法

2019年1月16日マーケティング実践

こんにちは。広告代理店会社勤務の名須川(なすかわ)です。
今回は広告会社で面接&採用をする際に個人的に重視している点を書いていこうと思います。
これから制作者を目指す方に私の失敗した考え方を少しでも役立てていただければ幸いです。

広告代理店の広告制作者採用の場合

早速ですが、制作チームの採用の場合は、
広告人としての制作者であるか。という点を重視しています。

制作者の募集要項を見ていると広告制作者募集という項目を見かけることがありますが、これは何を意味しているのか。
私は昔、広告制作者として仕事をしていた時期がありましたが、当時は広告に対する考え方が「綺麗なもの、広告主(クライアント、発注者)が喜ぶものを作る、制作速度を早くする」に固執していたように感じます。

しかし、広告の運用や広告媒体の提案の経験を経た結果、必要なことは綺麗なデザインでも無く、広告主が喜ぶことでも無く、広告という手法を使い広告主の利益を上げることが広告人としての考え方の第一歩であると感じました。

そうは言っても、広告主あっての広告制作であるため、広告主の好みに合わせる事も非常に重要な事です。しかし、その本質を見誤ると広告人としての制作者では無く、通常の制作者となってしまいます。
広告主は自身のビジネスを深く理解しています。今までの経験からどのようなデザインやコピーが効果が高いかを知っています。
広告主の経験に合わせることは非常に重要なことではありますが、本来は代理店(制作者個人)の蓄積したノウハウから、広告主により利益の上がる広告を提案できる事が広告代理店の役目です。
非営利団体でもない限り広告主は、好みのデザインを発注しているのでは無く、より高い効果を出せる広告を買いたいのです。
現に私が提案してきた広告主の中のほとんどは、代理店の経験を駆使した新しい提案を望んでします。

制作者に没頭していると、どうしても営業・広告主の意見または自分の主張で制作をするサイクルに陥ってしまいます。

広告人としての制作者はあらゆる広告手法を使って、広告主の利益を上げる事を第一に考えます。
そのために、広告主の事業を理解し、消費者を理解して広告を制作できる人を重視して採用活動を行なっています。

バブル超えの有効求人倍率と広告制作者に求められる能力

有効求人倍率1.68倍(厚生労働省調べ)とバブル期(1990年7月 1.46倍)を超えたこの時代に如何にして優秀な人材を確保するかが企業を存続させるために必要となってきました。

求人、求職及び求人倍率
出典:厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00010.html

1990年代はDTP(パソコンを使用した紙媒体のデザイン・製版)が誕生し、各企業パソコンを使用したデザインの流れに追いつくために新人をどんどん雇いました。DTPに早く企業が追いつくために若くて飲み込みの早い人材は積極的にセミナーにも参加させていたそうです。

2000年代には、インターネットの普及により成長期ほど紙媒体の需要が無くなると同時に、成長期に確保した人材が成長したため小規模の企業では新しく制作者を育てる必要が無くなりました。
結果、この世代のDTPデザイナーは過酷な労働条件によりリタイアする人が続出しました。
この時代にはwebデザイナー・コーディング・システムなど、制作者の仕事の幅も広くなりDTP成長期と同様に新たな時代に合わせた制作者の需要が増えることになりました。

広告制作者1人ができる事を増やす時代に

さて、現在はというと。
人口減少に伴い、さらにCMS・ツールの進化により、1人が担う業務の幅が広がり1人で複数の技術を有する人材が多くなったように感じます。
デザイナ+コピーライト、コーディング+システム 等
一人ひとりの幅が広がる傾向にあります。

しかし、先に書いたように制作者は広告人であればあらゆる部門で技術に勝るように思います。
広告主の利益を第一に考え、制作に挑むことで広告主が気づかなかった新たな提案をできるようになるからです。

少なくとも私は転職希望者の採用、求人の相談を受けた際は広告人であることを最優先しています。

私が部屋に篭って制作に没頭していた頃から、今に至るまでの考え方の変化が、少しでも新しい制作者の就職や転職・採用担当者にお役に立てればと思い、書き留めることにしました。